楽器の買取の際に身分証は必要?
楽器を手放す際、売却するのがお得な選択です。お店に見せて、値段を付けてもらって、売却をするという簡単な流れなので、すぐに楽器をお金に換えられるでしょう。注意すべきポイントは身分証が必要になることくらいで、誰でも便利に楽器を売却することができるはずです。
売却をするためには身分証が必要
買取店を訪れるのなら、演奏しなくなった楽器を持っていくだけではなく、身分証を必ず用意しなければいけません。自分がどこの誰なのか確認してもらうための、何かしらのアイテムが必要となるので忘れずに持っていくようにしましょう。持っていかなければ、取り引きは成立しないため、それまでの手間や時間がすべて無駄になってしまいます。
しかし、運転免許証やパスポートを持っていない方は、用意するのが面倒なので、できれば必要のないところで売りたいと考えるかもしれません。しかし、まともなお店ならば売るときには必要となっているので、諦めて用意することをおすすめします。実は古物営業法という法律があり、売りにきた方を確認するように決められているため、お店も好きでやっているというわけではありません。法律なのでやっている面もあるでしょうから、快く協力しましょう。
ちなみに、ただ見せるだけではなく、渡された書類に名前や住所を書いて、それが事実なのかの本人確認に使われます。なお、身分証にはいろいろと種類があって、残念ながら利用できないものも存在しています。その中でもとくに注意しなければいけないのは、学生証とマイナンバーカードだといえるでしょう。
もしも、学生証を利用したいのなら、顔写真が求められるので、貼ってなければ使えない可能性が高いです。そして、マイナンバーカードは身分証として使えるといわれていますが、まだまだ対応していないところが多いのが実情です。そのため、これらの二つを使って売りたいと考えるのなら、まずはお店に電話で連絡をしてから利用するようにしましょう。
もしも、利用できないといわれたのなら、ほかの種類のものを用意しなければいけません。連絡をしたときに何が利用できるのかも聞いておけば、安心して売却ができます。
買取店で身分証が必要となるタイミング
売りたいと思っている楽器があるのなら、まずは買取店を探す必要があるので、近所にある実店舗やインターネットショップを見て回りましょう。買取実績をアピールするために実際の金額を看板やホームページに記載しているところもあるため、高く売れそうなところを探すとよいです。お店によって買取金額がまったく異なるケースがあるので、価値があると認めてくれて高い値段を提案してくれるところを見つけましょう。
高く売却ができそうなお店を見つけたのなら、実際に売りたいものをスタッフに査定してもらうことになります。査定というのは楽器の価値を決めるための行為で、型番はもちろん、キズや演奏に問題かないかなどいろいろな角度からチェックされます。この査定方法はお店によって異なるので、売れる金額もそれぞれで異なってしまうのです。そのため、できる限り高く売りたいのなら、いろいろなお店で楽器を見てもらうのがよいでしょう。
査定をしてもらったタイミングでは、まだ身分証の提示を求められることはありません。自分がどこの誰なのかということを、伝えずに査定をしてもらえるので気軽にいろいろなお店でおこなってもらいましょう。相手に自分の情報を教えなくて済むのですから、査定額が気に入らなかったときも断りやすいはずです。
査定額を見て、『ここでなら売ってもよい』と思えたのならば、次は契約をするステップへと移ります。売りたいことを伝えたのなら書類を渡されるはずなので、記入をしましょう。個人情報を書類に記入し、確認してもらうタイミングで、身分証の提示が必要となります。提示したのなら本人確認がおこなわれ、それが終われば、楽器と引き換えにお金を渡されるので査定額と同じなのかチェックしましょう。
このように身分証の提示が必要になるのは最後になります。もし忘れてしまった場合、取りに戻らなければいけないので、売るための手間と時間が余計にかかります。
宅配査定を利用するのならコピーを送る
実店舗のお店に売るだけではなく、インターネットショップでも売ることができます。いわゆる宅配査定というサービスで、演奏しなくなった楽器を買取店に送ることで、いくらで売却できるのか教えてもらえます。
この宅配査定を利用する場合、身分証はどうやって提示すればよいのか疑問に思った方もいるでしょう。たしかに、運転免許証やパスポートをインターネットショップに送ったのでは、日々の生活に支障がでてしまいます。大きなものではないため紛失するというリスクまであるため、送るのは嫌だと感じる方もいるでしょう。
しかし、宅配査定の場合は実物ではなくコピーした身分証を送ります。もちろん、その場合も使えるものと使えないものがあるので、必ず使えるものを送付することが大切です。
なお、宅配査定の場合は店頭とは違って、査定が終わってから見せるというタイミングではありません。それでは二度手間となってしまうので、最初から同梱をするように利用ガイドにきちんと記載されています。忘れた場合はあとから送ればよいのですが、輸送の時間がかかるため、売却が成立する時間が数日遅くなることを覚悟しましょう。
楽器をお店で買取って欲しいのなら、ほぼ間違いなく身分証が必要になるので用意を忘れないようにしましょう。ただ、店頭査定と宅配査定で、必要となるタイミングが異なるので、スムーズに売りたいのなら把握しておいたほうがよいです。
店頭査定の場合は金額を教えてもらったタイミングで、宅配査定の場合は送るタイミングに一緒に同梱する必要があります。忘れてしまうと法律的な問題で、お店には買取ってもらうことはできないので気をつけましょう。
ちなみに未成年(もしくは18歳未満や高校生)がお店に売りたいと考えた場合は、身分証と併せて買取承諾書や保護者同意書など、親に書いてもらわなければいけない書類も必要となります。それらの書類はお店のホームページを利用すれば、ダウンロードできるようになっていることがほとんどなので、手に入れるのは簡単です。