楽器の買取で見積もりはすぐにしてくれる？

楽器がいくらで売れるのか知りたい場合、専門業者に査定をしてもらうのが良い方法です。専門家の目から見てどのくらいの価値があるかを判断し、買い取るときにはどのくらいの値段になるかを考えて見積もりを出してもらうことができます。業者に依頼をして見積書を作成してもらうまでにはどのくらいの期間がかかるものなのでしょうか。

査定そのものは一時間前後で終わる

いくらで買い取ってもらえるのかを正確に算出してもらうためには現物を見て査定をしてもらわなければなりません。ピアノやオルガンのように持ち出すのが難しい場合には自宅まで査定をしに見てもらう必要があるでしょう。

フルートやヴァイオリンのように小型のものであれば店頭に持ち込んで査定をしてもらうことも、宅配便で送って査定結果を通知してもらうこともできます。どのような方法であっても査定を始めてもらうことさえできれば見積もりを出してもらうまでにそれほど時間がかかるわけではありません。

店頭ですぐにその場で査定を始めてくれた場合や、自宅まで査定に来てもらった場合にはおよそ一つあたり30分から1時間くらいで査定が終わります。実際にどんな状態なのかを見てもらうだけで、劣化している部分がないか、落ちない汚れはないか、傷がついていないかといった点が主に確認される点です。音についても実際に出しても良いかと聞かれることもあります。

どのくらいの価値があるのかを見極めるのが難しい希少価値のあるものの場合にはもう少し時間がかかることもあり、場合によっては持ち帰って査定したいと言われることもないわけではありません。しかし、一般的に家庭で使用されているようなものであれば1時間以内には結果を出してもらえます。

持ち帰って一週間は査定に時間がかかると言われてしまうと躊躇してしまうこともあるのは確かでしょう。もしかしたら詐欺かもしれないという懸念が生じるかもしれませんが、そのような対応になることはほとんどないと考えて問題ありません。

もし業者がしばらく預かりたいと言うのであれば、きちんと書面で借用書などを取り交わし、返してもらえなかったときの対応についても明確にして契約するとトラブルを防ぐことができます。誠実な業者であれば業者のほうから書面を用意して、借用の契約についての説明をして署名捺印を求めてくれるでしょう。

査定するまでにかかる期間が長い場合がある

査定をしてもらうのにはあまり時間がかからないのは確かですが、査定を始めてもらうまでには時間がかかることがあるので注意しましょう。査定を受ける方法として代表的な方法には三つあるので、それぞれについてなぜ時間がかかってしまうことがあるのかを説明していきます。

一つ目の方法として知られているのが店頭査定です。最も昔からおこなわれている査定方法で、業者が経営している店舗に持っていくことで査定をその場で受けられる仕組みになっています。この場合にはすぐに査定を始めてもらえるのではないかと思うかもしれませんが、店舗に訪れている人は他にもいるでしょう。

査定を申し込んでいる人がいれば順番待ちになるので結果が出るのは数時間後になることもあります。一人で経営している業者の場合には顧客対応をするために時間が必要になってしまい、査定に割ける時間がほとんどなくて時間がかかることもあるでしょう。

どのくらいの時間がかかるかの目安は申し込んだ時点で教えてもらえる場合がほとんどですが、一人で経営しているような場合にはなかなか想定していた通りには査定を進められず、遅れが生じてしまうことも少なくはありません。

二つ目の方法として挙げられるのが出張査定です。出張査定は自宅まで出張してもらって査定を受けられるのが特徴で、ピアノやオルガンなどのように持ち運ぶのが難しいものの場合には標準的な査定方法となっています。この場合には自宅まで来てもらえれば特に順番待ちもないのでスムーズに査定を始めてもらうことが可能です。

ただ、それでも査定を始めてもらうまでに時間がかかってしまうのは、日時の調整で苦労することがよくあるからです。自分も業者の査定員も都合が良い時間を選ぶ必要がありますが、平日よりも土日が良いという人も多いでしょう。

平日は仕事をしているなどの理由で休日に来てもらいたいという希望が多く、今週末も来週末もスケジュールがいっぱいになっていることがしばしばあります。平日でも夜になると希望が殺到してしまっている場合が多く、なかなか日程が合わずに先延ばしになってしまうことが多いのです。場合によっては1ヶ月くらい先になってしまうこともあります。

三つ目の査定方法として知られているのが宅配査定です。宅配査定は宅配便で業者に送ることで査定をしてもらえるのが特徴で、トランペットやフルートなどの比較的小型のものに限定される方法です。

宅配便で送ったら到着順あるいは事前に相談をした順に対応してもらえる仕組みになっているのが通例なので、順番待ちが長いと査定結果が出るまでに何週間もかかってしまう可能性があります。宅配査定を利用するときには事前に連絡するのが原則になっているので、いつ頃見積もりが出るかをあらかじめ聞いておくことが可能です。

見積もりを比較するときに重要な問題

楽器の買取価格をできるだけ高くしたいと考えたら一社から見積もりを取るのではなく、複数社から見積もりを取って価格を比較するのが良い方法です。このような比較をするときに重要な問題があるので理解しておきましょう。

それは見積書には有効期限があることで、通常は特に指定しない限りは一ヶ月間のみ有効になっています。複数の業者から査定を受けて比較しようという場合には全ての見積もりが有効期間内の状態で揃っているようにする必要があるでしょう。

そのため、店頭、出張、宅配のどの方法を選ぶにしても短期間でたくさんの業者に査定を依頼できるようにすることが重要です。例えば、出張査定を受ける場合には同じ日にできるだけ多くの業者に来てもらえるようにするのが合理的でしょう。

また、宅配査定を使ってしまうと返品してもらうのにお金も時間もかかるのであまり有用な選択肢ではありません。店頭査定の場合にも休みの日を使っていくつかの業者を巡ってみるのが良い方法です。

見積もりを取るのはいくらで買い取ってもらえるのかを判断するうえでとても重要なことですが、業者に査定を依頼しようと思った時点から見積もりを手に入れるまでにはかなりの時間がかかるのが一般的です。

査定を始めてもらうことができれば通常は1時間以内には結果をまとめて教えてもらえます。しかし、実際には待ち時間があったり、宅配便で送ると到着するのに時間がかかったりするのは確かです。

見積もりを比較して買い取ってもらう業者を決めようとしているときには切実な問題になります。査定には時間がかかる場合があるので、その間に見積書の有効期限が切れてしまうこともあるからです。できる限り短い期間に査定をスケジュールするようにしましょう。