ドラムを高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します!
昔叩いていたドラムを現在ではもう演奏しなくなり、家の奥やガレージに眠っているという人も多いのではないでしょうか。思い入れがある楽器を処分するのは、抵抗があるものですよね。そこでおすすめなのがドラムの買取サービスを利用することです。この記事では、ドラムを高く買い取ってもらうためのポイントを紹介するため、参考にしてください。
楽器をキレイにする
ドラムを買取査定に出す前に、まずはキレイな状態にしましょう。ドラムは専用クリーナーを使って拭き取ることでキレイになります。金属部分などは、ツヤが出るように磨くのがおすすめです。よく見えるところだけでなく、足元のペダルなどあまり目につかないところもきちんと手入れしましょう。ドラムにステッカーなどを貼っていた場合、それもキレイに剥がしておくことが大切です。
■キズがないか確認
ドラムは基本的に設置したまま、動かすことなく使いますよね。そのため、傷はあまりつきにくいようです。しかし、別の場所で演奏するためにドラムを移動させたことがある場合は、ドラムの胴部に傷がついていないかチェックしてください。ドラムの胴部は木でできていることがほとんどなので、傷がついてしまったものを直すことはできません。傷があった場合は、買取価格に影響する可能性があることを頭に入れておきましょう。
付属品は揃っているか確認する
ドラムそのものの状態だけでなく、付属品がきちんと揃っているかも確認してください。ドラムの主な付属品には、シンバル・ドラムスティック・スタンド・取扱説明書・保証書・ケースなどが挙げられます。またチューニングキーで調整をしておくと、きちんとメンテナンスされていると判断されて、買取額が上がることがあるようです。メンテナンス方法がわかる人は、チューニングしておいて損はないでしょう。
■ドラムセットのすべてが揃っているか確認する
ドラムを売却する際は付属品だけでなく、ドラムセットそのものがすべて揃っているかの確認も必要です。ドラムセットは「シェルパック」「ハードウェアパック」「シンバルセット」「アクセサリー」に分けられます。
シェルパックはスネア・タム・フロアタム・バスドラム・タムホルダーのことを指し、査定の際は最初にシェルパックが揃っているかどうかが見られるようです。そしてハードウェアパックは、スネアスタンド・シンバルスタンド・ハイハットスタンドのことを指します。シンバルセットは、クラッシュシンバル・ライドシンバル・ハイハットです。そしてアクセサリーは、スローン・フットペダルのことを指します。
シェルパックが揃っていることが確認されたあと、ハードウェアパック、シンバルセット、アクセサリーの順番で査定され、より多く揃っている方が買取金額が高くなるのです。
■カスタムしている場合、元の状態に戻す
ドラムセットをカスタムしている人も多いのではないでしょうか。中でも、ドラムのヘッドにオリジナルデザインをプリントする「ドラムヘッドプリント」、ドラムの側面にオリジナルデザインのシートを貼り付ける「ドラムカバリングシート」、ひび割れてしまったシンバルを加工して使えるようにする「シンバルカスタマイズ」が多いようです。カスタムしたままでも査定はしてくれますが、本来の買取金額よりも下がってしまう可能性があります。ドラムをカスタムしている場合は、なるべく元の状態に戻すようにしましょう。
ちゃんと使えるか確認する
ドラムを査定に出す前に、動作確認を忘れずに行いましょう。とくに電子ドラムの場合、動作確認は必須です。もしここで故障していることがわかっても、売ることを諦める必要はありません。故障したままでも買い取ってくれる業者もあるので、まずは一度査定に出してみましょう。
■長期間使っていない場合はチューニングが合っているか確認
ドラムは、実際に叩く「ヘッド」部分を「フープ」を使って、太鼓胴部に圧着させています。圧着させたことでできる張力を利用して、ドラムを叩くときの音程変更が可能になるのです。フープでドラムのヘッドを圧着するときは、ボルトが6~12本使われています。
そして本来は、それぞれのボルトが同じ力で押さえられているようです。しかし長期間ドラムを使っていないと、ボルトを押さえる力のバランスが崩れてしまうでしょう。このバランスが崩れることを、「チューニングが合っていない」といいます。
またバランスが崩れすぎると、チューニングが合わないだけでなく、ドラムそのものにストレスをかけてしまうようです。そのため長期間ドラムを使っていない場合は、一度ドラムのヘッドをすべて胴部から外しましょう。そうすることで、ドラムにストレスがかからなくなり、元の状態に戻すことができます。
■ヘッドを交換する場合はボルトもチェック
ドラムをより高く売りたい場合は、査定に出す前にヘッドを交換するのもおすすめです。ヘッドを交換する際は、ヘッドが留まっているボルトを一度外して、新しいヘッドに交換します。そのとき、ボルトについていたグリスを一度キレイに拭き取りましょう。グリスとは、液状潤滑油のことを指します。
そして拭き取った後、再び新しいグリスをボルトに塗り直してください。ヘッド交換の際にこのひと手間を加えることで、ドラムのチューニングが合わせやすくなります。さらにボルトのサビも防いでくれるので、一石二鳥となるでしょう。
複数の業者に査定してもらう
ドラムの買取査定は、複数の業者に出しましょう。複数の業者に査定してもらって買取金額を比較することで、より高く買い取ってくれる業者を見つけることができるからです。そして複数の業者に出すことで、所有しているドラムの相場がどのくらいなのかもわかります。
また稀に知識のない買取業者が、相場よりかなり低い買取金額を出してくることがあるようです。もしそこの業者にしか査定に出さず、そのまま買取金額を鵜呑みにして売ってしまうと、本来の価値よりも低い金額で売ることになってしまいます。そのような失敗を避けるためにも、ドラムの買取査定は複数の業者に出すとよいでしょう。
■宅配買取か出張買取がおすすめ
ドラムを売るときは、宅配買取か出張買取を手がけている業者がおすすめです。ドラムは運ぶにも労力がかかるので、店舗に持ち込むのは手間と時間がかかります。宅配買取の場合は、事前に業者に送る旨の連絡を入れてから宅急便で送るだけです。梱包の手間はありますが、多くの業者にドラムの梱包キットがあり、無料で郵送してくれます。
宅配買取は日程を調整する必要がなく、準備ができ次第送ればよいので、普段仕事などで忙しい人におすすめです。出張買取は業者のスタッフが自宅まで訪問してくれ、ドラムの運び出しも代行してくれます。事前の問い合わせ以外手間がかからないので、出張買取はとてもおすすめです。ただし、業者と日程を合わせる必要があるので、日中は仕事で忙しいという人には難しいかもしれません。
■ドラムセットの買取相場
ドラムセットの売却を考えているなら、査定に出す前に買取相場を知っておくことも大切です。ここからは、主なメーカーの買取相場を解説します。
まずは「Pearl」というドラムメーカーです。日本でも大手のドラムメーカーで、有名人で愛用している方も多いでしょう。買取相場は5,000~40,000円となっています。総合楽器メーカーの「YAMAHA」は12,000~61,000円が買取相場です。「ROLAND」というドラムメーカーは8,000~175,000円と、買取相場にかなり幅があります。その他「SONOR」は45,000円、「Ludwig」は70,000円が買取相場となっているようです。
ドラムを高く買い取ってもらうためのポイントを紹介しました。もう使わないドラムがあるからとすぐに買取査定を依頼するのではなく、事前に状態を確認することがドラムの売却ではとても大切なことです。大切にしてきたドラムだからこそ、最後まできちんと状態を見てメンテナンスをし、適切な買取価格で売却しましょう。