電子ピアノは古くても買取可能?買取基準や高額査定のポイントとは
使わないまま置いてある電子ピアノはありませんか?まったく演奏することのない電子ピアノは、残念ながら部屋のスペースをとるだけに…。売りたいけれど、どのような基準で査定されるのか、高く売るにはどうしたらよいのか、わからないという人も多いのではないでしょうか。そこで、電子ピアノの買取基準や高額査定のポイントをまとめました。
電子ピアノの買取基準とは
はじめに、電子ピアノの買取基準についてみていきましょう。電子ピアノは常に一定の需要がある楽器だといえます。しかし、電子ピアノであればどんな状態のものでも売れるというわけではありません。では、実際の買取基準はどのようなものなのでしょうか。
まず、電子ピアノを買い取ってもらうには、大前提として、機能がすべて正常で、不具合や故障がない状態であることが必要です。鍵盤が沈んだままなどで動かなかったり、一部出ない音があったりすると、買い取っても売り物になりません。そのため、買い取ってもらえないという可能性もあります。
機能に関係のない汚れや、多少の傷であれば、買取業者が修復できる場合もあるため、買い取ってもらえます。もしお持ちの電子ピアノがまだ保証期間中なら、故障内容によっては無料で修理してもらえます。その場合は事前に修理してから査定してもらいましょう。
電子ピアノの買取相場の調べ方
では実際に電子ピアノはどのぐらいの価格で買い取ってもらえるのでしょうか。実は、電子ピアノの参考価格がわかる方法があるので、ご紹介しましょう。それは、実際に売りたい電子ピアノの中古販売価格に、決まった数字をかけるという方法です。では、その方法で買取相場を調べるための2ステップを説明します。
■お持ちの電子ピアノの中古販売価格を調べる
まずは、お持ちの電子ピアノの中古販売価格を調べます。電子ピアノの中古販売価格は、その型番と製造年から調べます。メーカーごとに、本体に印字してあるか、貼られているシールに記載してあるかが違います。
たとえばYAMAHAなら、本体に貼られたシールの「MODEL」の右側に型番の記載があります。製造年数は右上にあり、「‘14製」(2014年製)といった具合です。お持ちの電子ピアノの型番・製造年が判明したら、買取を依頼したい業者のサイトで実際に売られている価格を確認しましょう。
■子ピアノの中古販売価格に、所定の掛け率をかける
1で調べた電子ピアノの中古販売価格に、所定の掛け率をかける電子ピアノの中古販売価格が確認できたら、そこに所定の掛け率を掛けて、おおよその買取相場を割り出しましょう。
掛け率は次の通りです。<中古での販売価格×0.2~0.4>掛け率の幅は、電子ピアノの発売時期によります。掛け率の目安は、発売から0~2年⇒×0.3~0.4、発売から3~8年⇒×0.2~0.3、発売から9年以上⇒×0~0.2です。
次に計算例をみてみましょう。
・発売から1年
中古販売価格10万円の電子ピアノの場合⇒10万円×0.3=買取価格3万円。
・発売から7年
中古販売価格20万円の電子ピアノの場合⇒20万円×0.2=買取価格4万円。
当然のことながら、発売してから日が浅いほど、中古品としても販売しやすく、高い掛け率で買い取ってもらえます。一方、古いモデルは掛け率も低くなります。買取価格がつかないという可能性もあるでしょう。
電子ピアノを高く売るコツ
ここまで、電子ピアノの買取相場の割り出し方をご紹介しました。ただ、この買取価格は、査定前の準備によって、それ以上にも以下にもなる可能性があります。せっかく売るのであれば、コツをつかんで1円でも高い価格で買い取ってもらいたいですよね。
では高く買い取ってもらうためには具体的にどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。次の3つのポイントをおさえることで、高価買取になる可能性がぐんとあがります。ぜひ実行して買取価格アップを目指しましょう。
■見た目をキレイにしておく
見た目をキレイにしておきます。電子ピアノの見た目はとても重要な査定ポイントです。見栄えをよくすると、買取価格が高くなることが期待できます。査定の前には、傷がついていないかチェックをして、ホコリや汚れは取り除いてください。塗装面のホコリはピアノ用の羽毛で取り、汚れは柔らかい布でふき取るとよいでしょう。
また、ピアノ専用のワックスを薄く塗ることで塗装面にツヤが出て、新品に近づける事ができます。鍵盤は鍵盤専用のクリーナーで汚れを落とし、ペダルも忘れずに磨きましょう。
■付属品はできる限りそろえておく
付属品はできる限りそろえておくことも必要です。電子ピアノを購入した際の付属品は、できる限りそろえてください。新品購入時のものがそろっているほど買取価格に反映します。付属していた椅子、ピアノカバー、ヘッドホン、メトロノームなどの備品はもちろん、取扱説明書や保証書なども準備しましょう。
■動作確認をしておく
事前に動作確認をしておきましょう。楽器は、正しくきれいな音が出ることがもっとも重要です。必ず事前に動作確認をしておきましょう。もし、接触不良を発見したら、電子ピアノを購入した店舗に、修理ができるのか、できるのなら費用はどのぐらいかかるのかを問い合わせてみましょう。お持ちの電子ピアノがまだ保証期間内なら、無料で修理してもらえます。
電子ピアノを売るのに最適な時期
最後に、電子ピアノを売るのに最適な時期についてみていきましょう。もし、時期によって買取価格が変わるなら、高く買い取ってもらえるときを選んで売りたいですよね。電子ピアノはシーズンによって高い査定を期待できます。では具体的に1年のうちでいつ売れば、高く買い取ってもらえるのでしょうか。
おすすめの時期は3つあります。
まず、1つ目は、11月下旬~12月です。1年のうちでもっとも電子ピアノが売れるといわれています。というのも、この期間はクリスマスシーズンで、中古の電子ピアノを買い求める人が増えるからです。高価買取を目指すなら、11月下旬~12月に査定してもらいましょう。
次に、2月下旬~3月中も買取価格のアップが期待できます。この時期は新入学や新学期の前なので、新たな生活のスタートに合わせて、ピアノを習う人も増えます。そこで練習用として電子ピアノがよく売れるので、その買取価格も高くなるというわけです。
最後に6月~7月上旬の夏休みに入る前です。夏のボーナスは7月に支給されることが多いため、大き目の買いものをする人も増えます。そのため、この時期も電子ピアノの需要が高くなります。
以上のように、電子ピアノの高価買取チャンスは1年に3回あるということですね。ご紹介した時期での買取は、通常の買取相場に比べて10~20%高い価格になることもあります。とくに手放すことをお急ぎでない方は、その時期をねらって査定に出すのがよいでしょう。
ここまで電子ピアノの買取基準や高額査定のポイントについてみてきました。電子ピアノは、その型番や製造年・査定時の状態・買取時期などによって、買取価格が変わってくるということがおわかりいただけたでしょうか。
手放すと決めたら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。少しでも高い価格で買い取ってもらえるように、計画的に準備や下調べをすることをおすすめします。思い出の電子ピアノを高値で売り、なおかつ次の持ち主に良い状態で受け継げると良いですね。