エレキギターを少しでも高く買い取ってもらうにはどうればいい?
楽器を手放す際は、少しでも高く買い取ってもらいたいものです。しかし、楽器の高価買取を狙うには、いくつかのコツを把握して実践する必要があります。本記事では数ある楽器の中からエレキギターにスポットを当て、高価買取のコツや売却前のNG行動を解説します。高額買取を期待できるエレキギターも一部紹介するので、ぜひご一読ください。
エレキギターを高く買い取ってもらうコツ
エレキギターを少しでも高く売るためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。
楽器買取専門店を選ぶ
一般的なリサイクルショップや買取業者では、楽器の専門知識が乏しい場合があり、エレキギターの価値を正しく判断できないことがあります。そのため、安く買い叩かれるリスクが高くなります。
一方で楽器買取専門店は、エレキギターの市場価値や状態を正確に評価する能力を持っています。多くの楽器買取専門店では、エレキギターの買取実績が豊富で、専門スタッフがしっかりと査定を行ってくれるため、買取額が高くなる可能性が高いです。
早めに売る
エレキギターの価値を保つためには、使用しなくなったらなるべく早く売ることが大切です。ギターは使用していないうちに、木材やパーツが劣化してしまうことがあります。
とくに温度や湿度に敏感な楽器であるため、長期間保管していると劣化が進み、状態が悪くなることで買取価格が下がることがあります。
また、売るタイミングを遅らせるほど、流通する市場価値や需要も変動するため、早めに売ることが買取価格を高く維持するコツです。使っていないエレキギターがあれば、少しでも早く専門店に持っていきましょう。
純正のケースを一緒に査定に出す
エレキギターを査定に出す際、純正のケースを一緒に出すことをおすすめします。純正ケースはギターの保護や価値の証明となるため、買取額に大きな影響を与えることがあります。
とくに高価なエレキギターの場合、純正のケースがあるかどうかで買取額が数千円から数万円単位で変わることもあります。純正ケースがない場合、その分買取額が下がることがあるので、ギターの購入時に付いてきたケースは捨てずに保管しておくことが重要です。
ギターの状態を良好に保つ
ギターを良い状態で売るためには、普段から定期的に手入れを行い、保管状態を良好に保つことも大切です。例えば、弦を交換し、ボディに汚れがついている場合は清掃をするなど、見た目や機能が良好な状態で査定に出すと、買取額が上がることがあります。
市場の需要を把握する
エレキギターの市場価値は、需要や流行によって変動するため、市場の動向を把握することも有効です。例えば、特定のブランドやモデルが流行している時期には、買取額が上昇することがあります。
買取業者がどのようなモデルやブランドに力を入れているか、また人気のあるモデルがどのくらいの価格で取引されているかを事前に調べておくと、より高値での買取を狙いやすくなります。
エレキギターの売却前にやってはいけないこと
エレキギターを買取に出す際に、査定額をアップさせようと自分で手を加えることがありますが、実はそれが逆効果になることも多いです。以下のようなNG行為を避け、適切な方法で買取査定に臨みましょう。
アルコールで消毒をする
エレキギターを査定に出す前に「きれいにした方が査定額がアップするだろう」と考えて、アルコールで消毒したり、布でしっかり拭いてから持ち込むことは避けるべきです。アルコールや湿った布でギターを拭くと、塗装が剥がれる、または傷がつく可能性があります。
これにより、査定額が下がるリスクがあります。とくにエレキギターの塗装は非常にデリケートで、わずかな擦れや傷でも買取価格に影響を与えることがあるため、無理に拭いたりするのは避けましょう。汚れが気になる場合でも、柔らかい布で軽く拭く程度にとどめるのが最適です。
弦を外す
エレキギターの弦が傷んでいたり伸びている場合、査定が下がることを避けるために、弦を外して持ち込むことがあるかもしれません。しかし、弦を外すことはおすすめできません。
弦を外してしまうと、ギターのネックやその他の部分の状態を確認することが難しくなり、査定が正確に行えなくなります。
また、弦の状態も査定の一部として重要であるため、弦を外すとその部分の評価ができなくなる可能性が高くなります。弦が傷んでいる場合でも、そのままの状態で査定に出す方が良いでしょう。
ネック・フレットの調整
ギターのネックが歪んでいたり、フレットの状態が悪い場合、無理に調整を試みることはNGです。とくにネックが歪んでいる場合に、トラスロッドやナットを無理に締め付けてネックを調整しようとする行為は非常に危険です。
ナットを強く締めすぎると、ネックが破損する危険性があります。最悪の場合、査定時に「買取不可」と判断されてしまうこともあります。また、フレットの磨きすぎも注意が必要です。
自分で磨いてしまうとフレットの形状や状態が変わり、査定に影響を与えることがあります。フレットが汚れていても、それを無理にきれいにする必要はなく、そのままの状態で査定に出す方が安全です。
自己リペア
エレキギターを自分で修理しようとするのは避けた方が良いです。とくに接着剤を使って修理したり、はんだ付けを行ったりすることはNGです。自己リペアを試みると、修理が不完全な場合や、むしろ故障を悪化させてしまうことがあります。
リペアによってギターの外観や機能に問題が生じると、査定に悪影響を与える可能性が高くなります。自己リペアが施されたギターは「改造ギター」とみなされ、買取額が大幅に下がることが多いです。そのため、もしギターに異常がある場合でも、そのまま査定に出す方が得策です。
高額取引がされているエレキギターを一部紹介
高額買取されるエレキギターは、人気のあるブランドや希少価値の高いモデルが多いです。とくにギブソン、フェンダー、YAMAHAなどの定番ブランドや、数量限定や著名人が愛用したギターは高額で取引されやすいです。以下に代表的なブランドと、その買取相場を紹介します。
Gibson(ギブソン)
ギブソンはエレキギターの代表的なブランドで、レスポールやフライングVなどが特に人気です。高額買取の例としては、1969年製のGibson Lespaul Custom(25万円〜50万円)、Gibson Flying V(15万円〜28万円)、Gibson J-200(14万円)などがあります。
Fender(フェンダー)
フェンダーも非常に高価で取引されるブランドで、とくにヴィンテージモデルが高値で買取されることが多いです。代表的なモデルには、Fender USA Stratocaster(20万円〜70万円)、Fender TELECASTER 1952年製(15万円〜55万円)、Fender USA Jaguar 1966年製(10万円〜20万円)などがあります。
PRS(ポールリードスミス)
ポールリードスミスは、若いギタリストに人気のあるブランドです。とくにPRS Santana II(25万円)やPRS Private Stock Custom24(51万円)などが高額で取引されています。
YAMAHA(ヤマハ)
ヤマハは国内メーカーとして高い評価を受けており、とくに数量限定モデルや希少価値の高いものが高額で買取されることがあります。YAMAHA SG2000 MT(24万円〜40万円)やYAMAHA SG-T1(9万円〜21万円)などが代表的です。
ZEMAITIS(ゼマイティス)
ゼマイティスはユニークなデザインと高品質で知られています。ZEMAITIS Antanus Series A22SU 3S Black Pearl Diamond(6万円〜8万円)やZEMAITIS Antanus Series A24MF Dragon&Heart(7万円〜10万円)などが高価買取の対象となります。
まとめ
エレキギターを高く買取ってもらうためには、専門店を選ぶことや早めに売ることが重要です。また、ギターの状態を良好に保ち、純正ケースを一緒に出すことで買取額が上がります。逆に、自己リペアや無理なメンテナンスは避け、ギターを素直な状態で査定に出すことがポイントです。人気のブランドや希少なモデルは高額買取が期待でき、とくにギブソンやフェンダー、PRSなどのブランドは市場価値が高いです。適切なタイミングと準備を行えば、より良い査定額が得られます。